ゼロから始めるローソク足(4)トレンド転換の前兆演出(2)

ローソク足シリーズ

t f B! P L
髭を蓄えた男

髭が長いローソク足との戦い方

シリーズ第4弾。ローソク足についての話。
単品で見るローソク足としてはこれが最後となります。
と言っても1回から3回を理解している人には察しがつく話ではあります。
単品の見定めが終わった後は、組み合わせのパターンを紹介する予定です。
過去シリーズもよろしくお願いします。


上下長髭陽線・上下長髭陰線

今回取り扱うローソク足はこちらです。
上影陰線,下影陰線,上影陽線,下影陽線
上か下に長い髭が伸びたローソク足です。
形としては天井付近や底付近で非常によく見かける足になります。
正式名称として、上影陽線・上影陰線・下影陽線・下影陰線という名前がついてますが
なんか名前を覚えても勝てないので名前は覚えなくていいです。
ボックスは長かったり短かったりしますが、髭だけは必ず長い人たちです。

上下長髭線の特徴

これらの足は、トレンドの転換点として扱います。
逆張り前兆サインです。

通常時の解釈

基本は、上髭ならば、高値から叩き落とされているので下降トレンド形成の前兆です。
あまりにも高いので買いたくないという人が多くなるとこの足が出ます。
下髭ならば、安値から這い上がってますので、上昇トレンド形成の前兆となります。
安いので買いたいという人が増えるとこの足が出ます。

ところで、なにをもって通常時というかは非常に難しい問題です。
スロットでも5号機初期のミ○オ○G○Dのように判別が難しい台がありますね。
ミリオンGODのGODマーク

後から振り返ればあれが今日の天井だったなとか、あそこが底だったなとすぐわかりますが。
よくある解説などではわかりやすく画像を恣意的に選んで、ほらこうなってるでしょう?
と紹介しているものが多いので実際取引するトレーダーはモヤモヤしながら解説を読んで
お前ん中,ゆのっち
おまなか(ゆのっちによる少女ファイトのありがたいお言葉)
と心の中で毒づいて何を得ることもなくブラウザバックしがちです。

ここでは、通常時の定義を、見ている足の3〜4回前の周期の高値安値が横ばいの場合としておきます。
実際の取引では、トレンドをもって値幅が高値または安値を更新し続けていたりします。
ふるいにかける必要があるので、取引トリガーになるぐらい信頼性のある足を見つけるのは、意外と難しいです。
髭が十分に長いか、出来高がスカスカで値が逆にすっ飛んでいかないかなどをよく確認する必要があります。
ローソク足単品での先行き判断には総じて当てはまりますが、レンジ相場のような動意が薄い場面ではよりローソク足単品が力を持つように思います。

高値圏の上髭・下髭の心理

高値圏で上髭

ユーロちゃんの暴落

高値で上髭が出た場合、通常時と同様に、高すぎる!とトレーダーの買いが途絶えたということを表します。
高値直後にこの足が出たとき、あなたが買いポジションをもっていて、直前より急に出来高が減っていたら事は深刻です。
買い手が一瞬でも冷静に戻ると値は急落します。
いわゆる天井をつけるときは、当たり前ですがほぼ上髭、それも一瞬の出来事です。
高値圏での上髭が意味するのは、下降トレンド、それも強い売りサインです。
長期トレードでなければ、買いポジションを躊躇せずに手仕舞いしたいところです。

高値下髭

photo credit: The British Library British Library digitised image from page 136 of "West-Country Stories and Sketches, biographical and historical" via photopin (license)

この下髭は解釈しにくいですが、利益確定する裏切り者が出始めたため、と言われています。
しかし、個人的には、足の切り替わりのタイミングを考えてみれば、高値の上髭と高値の下髭には本質的に大きな違いはないのではないかと思います。
切り替わったタイミングで高値更新すれば下髭、切り替わってしばらくして高値をつければ上髭になるわけですから、タイミングの違いでしかありません。
ただ、この足が出た場合、上髭よりも先のタイミングで高値が出てしまっている状況ですから、必然的に上髭天井よりも下落の察知が遅くなってしまいます。
そのため、この足は、買い方を殺す足として悪名高く、首吊り線、首吊り足、首吊り台という名前がついてしまっています。
売りサインの代表的なもので、覚えるべき足の一つでしょう。

安値圏での上髭・下髭の心理

安値圏で下髭

豪ドルちゃんの大底
この場合、相場が下落しても、そんなに安いなら買うよという人がいることがわかります。
底打ちを示すので上昇トレンドを形作ります。
これも強めの買いサインとして有名ですが、髭が十分長く、強い攻防を示す出来高が十分にあることを確認して買いましょう。
奇特な人が落ちるナイフを掴んでいるだけのこともあります。
WTI原油相場マイナス事件でもそうでした。
大底を拾ったり天井を売るならば、ある程度の覚悟が必要です。
全ての指標が売りだったり買いだったりする中の逆張りになりますので、相場が落ち着くまで手を出さないのが負けない方法でしょう。

安値で上髭

この足もいまいちピンときません。
下落がピークと考える人がいて、利益確定をする裏切り者が出始めたら出ると言われていますが、別に安いから買うよと新規参入者が出てくるのと何の違いもないように思います。
いろいろな説明がありますが、これも足の切り替えタイミングの違いでしかなく、安値が足の切り替わりと重なっただけと言えるのではないかと思います。
売り方が逃げ出す前兆、買い方が勢いづく前兆演出です。

いちいち覚えていられるか!

ワシは部屋に戻らせてもらうぞ!という人へ
覚えにくいので、
普通は上髭は売り、下髭は買い
高値の上下どちらかが長い髭は売り
安値の上下どちらかが長い髭は買い
でいいんじゃないでしょうか。
念を押しますが、底拾い天井売りは覚悟完了して出来高を確認した上で行いましょう。
余程強い抵抗線か支持線がないと私には出来ません。



Amazonアソシエイト

QooQ