テクニカル分析を用いるべき3つの理由

きほんてきなはなし(雑談含む)

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テクニカル分析,理由

テクニカル分析の信憑性

毎度おなじみきほんてきなはなしシリーズです。
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今回は、テクニカル分析の信憑性についての話です。
書いてるうちに、ある種の宗教性を感じてしまいました。
神よ・・・

プライスアクションとは

為替トレードでも株式トレードでも、ローソク足の形からトレードのインアウトを決める手法が存在します。
ローソク足分析は言ってみれば、どの時間帯・値段帯で売り買いが入っていて、現時点で相場参加者はどのような心理状態にあるのかを根拠にするトレード手法です。
特徴的な値動きの裏には、相場参加者の思惑が隠れていることが多いのです。
例えば、過去の安値は、流石にそんなに安いなら買うよ、という参加者がいることを示します。
逆に過去の高値は、そんなに高いなら買わないよという状況を示しています。
市場の傾向やコンセンサスから、相場関係者がこれからの上昇を確信するような値動きもありますし、その逆もあります。
心理的な根拠をいちいちその場で深く分析せずに、パターン化して値動き・ローソク足だけの動きを根拠にする手法は、プライスアクションと呼ばれ、全世界のトレーダーから一定の支持を得ています。
日本では、酒田五法とか、三尊、逆三尊などの名前で、海外ではヘッドアンドショルダーなどの名前で浸透していますね。
有名な形は知っている人が多いのですが、ローソク足の個別分析から頭に入れておこうとする人はあまりいません。
みんながそう呼んでおり、なんとなく知っているので使ってるよというの人が多いのではないでしょうか。
事実、ゼロから始めるローソク足シリーズは、自分の基礎を改めて固めるために書き始めました。
以下に述べるのは、私がテクニカル分析を信じる理由です。

テクニカル分析は相場の歴史

トレードをしていると、時にローソク足の動きに意味や将来の値動きの示唆があるなんて迷信だと思うことがあるかもしれません。
常にテクニカル通りに動くのだとしたら、FXの値動きは最初から全て決まっていることになります。
もちろん、そんなことは決してありません。
これは、特徴のあるローソク足の後に起こる確率の高い値動きを知っておくことで、勝率を上げるための一つの手段に過ぎません。
いわば、経験則であり、相場が何度も繰り返した歴史です。
絶対に当たるわけではありませんが、そうなる傾向や可能性が高いと前もって頭に入れておくのです。
テクニカルを全く信じないトレーダーがいたとしても、セオリー通りに動くトレーダーが一定数存在します。
最近は、AIのクセを知らなければ勝てないなどと言われますが、基本を知っているのとそうでないのとでは、結果が変わるのは事実です。
特徴的なローソク足が出現した時に、大きいにせよ小さいにせよ、ローソク足の傾向を信じるトレーダーの資金の流れが存在することを知っていて損はありません。

同じ見方で味方が増える

例えば、ローソク足分析が市場で効果を発揮する理由について考えてみましょう。
ローソク足教徒たちには、各々の教義に多少は違いがあれど、ローソク足のかたち自体にある程度の共通認識を持ちます。
そして、ローソク足教徒たちが実際に傾向通りに売買を行うことで、ローソク足のもつ意味は、より強固になっていきます。
ある種の宗教じみた動きが値動きの傾向を補強し、信者をさらに生むという循環を呼ぶわけです。
一定数の信心を集めるテクニカル分析手法は、無知のままでいたり、無視したりすべき要素ではないでしょう。
そして、この宗教じみた値動きの傾向は、他のテクニカル分析にも当てはまります。
信じる人が多いメジャーなテクニカル分析ほど、信者たちの動きが束ねられて大きくなり、将来起こる確率が高くなるのです。
フィボナッチ数なんて信じないという人や、エリオット波動とかテニスの王子様かよとかいう人もおりますが、 信じる人が多い分析を使うことは、自分の味方になる相場参加者を増やすことにつながるのです。
日銀などの中央銀行並みの資金力がない限り、市場参加者一人ひとりの持っている力は、ものすごく小さなものです。
テクニカルでトレードすることに否定的であろうと、テクニカル的な意味を知りながら逆張りをするのと、 まったく意味を知らないままなんとなく逆張りするのとでは、味方に付けられるトレーダーの数に圧倒的な違いが生まれます。
同じ分析をする味方がいる根拠を知った上での取引は、心理的にも結果的にも大きな違いを生むでしょう。

取引に再現性が生まれる

トレード参加者の経験談を聞いていると、売り買いした瞬間に値が逆方向にすっ飛んでいくという神懸かった方が必ずおります。
こういう人は、周りから逆神様と崇められ、慰められ、逆指標とされ、そして搾取されます。
私は、逆神様が生まれる理由は、基本的な知識が不足しているからだと考えています。
相場で起こることの確率や傾向を知らずに裸一貫で飛び込んでいくから、大人たちに都合よく毟られてしまうのです。
これはどの世界でも同じです。
スポーツやゲームのルールを知っていても練習せずコツを知らずに飛び込めば天才でない限り負けます。
正攻法があるのですから、日々の練習でそれを高める時間が必要です。
いきなり1000万円を正攻法も知らずに相場にぶち込んでしまえば、その全額を失う可能性は非常に高いでしょう。
事実、FXに参加した人の多くは、初期の頃にわけもわからず資金を大きく減らした経験があると言われています。
これは、基礎がないから取引に再現性がない、もう一度同じチャートになった時に同じ判断をできないためであると思われます。
まとめ
以上のように、テクニカル分析のそのものには、一定以上の根拠があります。
利益を出せない、損失が膨らむときに疑うべきは、テクニカル分析そのものではなく、自分の分析が正しかったかです。
ローソク足シリーズを一読すると、取引開始からずっとマイナスのまま逃げられないで終わると言う可能性を減らせるわけですから、是非みなさんももう一度確認のつもりで読んでいただければなぁと思います(布教)。

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